カートをみる マイページへログイン ご利用案内・送料・お支払い方法 お問い合せ サイトマップ
RSS
 

「夕立ち」のおかげ? ‐ その1

今日は私が外資系の製薬会社へ転職した時のことを書きます。何とも不思議な採用試験でした。
世の中には「偶然はない」とおっしゃっる方もありますが、これが「必然」だったのかどうか…きっと、もっとずっと後になったらわかるのかもしれません。

その採用試験ですが、試験自体が変わっていたというのではなく、その経緯が何とも不思議だったという意味です。
それは、ある年の6月のある日のこと。新聞に求人広告が出ていた外資系製薬会社の書類審査を通り、私は午後からの筆記試験と面接に呼ばれていました。午前中にはその部署の「セクレタリー」の2次試験があったようなのですが、私が応募したのは「クラーク」のポジションでした。セクレタリーに応募するには私は若すぎて、キャリア(職歴)も不足していました。筆記試験・性格検査を終え、私は面接試験の順番を待っていました。私の順番は最後でした。

ついに私の番が来ました。隣の会議室に通され、面接が始まりました。私はこの時、複数社に応募しており、某外資系化学メーカーの書類審査にも通り、筆記試験の日程連絡を受けていました。私はそのことを正直に面談者に伝えました。面接で尋ねられた内容は特に他の会社と変わりなく、和やかな感じだったのですが、窓の外の雲行きが怪しく、夕立ちが来る気配…。程なく、遠くで雷がゴロゴロ言い始めました。何を質問されていた時だったかは忘れましたが外が一瞬「ピカッ!」と光りました。ついに雷が近くまでやって来たようでした。
私は思わず「ヒクッ!」と息を呑み、外を見てしまいました。それにつられて面接官達も一瞬遅れて窓の外を…私は「あ、すみません」と言いながらその質問に答えておりました。

そのうちに、面接官の男性の1人が「貴女、午前中の試験も受けてみませんか?」とおっしゃいました。「午前中の試験って、セクレタリーの試験のことですか?」「そうです。」「でも、私、秘書歴3年には満たないし、年齢も募集より若いんですが…」と言ったところ、「ま、雨も降って来たし、『雨宿り』だと思って、ここで時間を潰しませんか?」と言われました。(後でわかったことですが、この「時間潰し」発言をした人は、人事課長でした)
「傘も持っていないし、それもそうだな!」と心の中で思った私はちょっと欲を出して、「ここの会社のセクレタリーの試験って、どんなだろう?」と思い、「はい、それじゃあ、受けさせていただきます」と答えました。(以下、次回に続く)

コメント

[コメント記入欄はこちら]

コメントはまだありません。
名前:
URL:
コメント:
 

ページトップへ